星の降る日

「今週末のあれ。どこでみるのか考えてみた?」不意に後ろの席から声をかけてきたのは同じ学科のノブだった。「だから蔵王の山の上がいいってば」突然の質問に口をこもらせているわたしをさしおいて、横で聞いていたカズが当然でしょうといわんばかりの口調…

7さいのぼくとかれ

ぼく(7さい) 殺される。 これは決して言葉のあやではなく、たとえば羽交い絞めにしてその場からぼくを引きはがそうとする力の強さも、ぼくに向けられたまるで別の生き物でも見ているような冷たい視線も、そのすべてがぼくに対する殺意の表れに思えてしか…

じぶんの居場所

女子高生をフォローしてみよう。 それはけっしてよこしま気持ちでわきあがってきたかんがえではなく、純粋に10代の女の子が一体どういうことをつぶやくのか興味があっただけだ。信じてほしい。そしてきみなら信じてくれるだろうから話を先に進めるが、とに…